穴の開いた服を見事に可愛くよみがえる技術ダーニングについて

スティナブルと言う言葉は聞いたことがある人も多いと思いますが、意味をご存知でしょうか?

サスティナブルとは、「持続可能な」という意味で、 主に自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを言います。

私たちの暮らしは便利で豊になった反面、このサスティナブルをつい忘れがちになってしまっています。

昔と違って今はおしゃれなお洋服も安く手に入り、使い捨てできるようになっています。

しかし、昔はどうだったでしょうか?

靴下に穴が空けばお母さんが縫ってくれてそれを履いていたと言うこともありますし、お気に入りのニットがほつれて穴が空けば直してもらって着ていたなんてことは記憶にあると思います。

便利な今よりも実は、昔の方がサスティナブルな生活をしていたのではないでしょうか?

そのころの方が自然もたくさんあって、外で遊ぶことも楽しかったりしましたよね。

今はどうでしょうか?

空気も悪くなったり、特に都会からは自然がなくなっています。

そんな時代背景の中、ゴミを捨てるのではなく「ゴミという概念を捨てる」と言うコンセプトをもとに、アップサイクルと言う取り組みがあります。

これは、便利になってなんでも使い捨てになってしまった今の時代に、ものを大切にして、捨てずに新しい命を吹き込み、もう一度価値を見出すことができる取り組みです。

これは、まさに今私が手がけている「ダーニング」 ヨーロッパから来た伝統的な技法を使って傷んだところを繕っていく手芸と同じ考え方でもあります。

コロンとしたマッシュルーム型で木製のお道具を使いますよ。

前の状態に近づけるお直しというよりも、わざと違う糸や色を使ってワンポイントにしたり、布をはったりしながら今まで以上のものに作り変えて又、お洋服が着られるようになったり、くたびれちゃったバックが使えるようになってしかも前よりかっこよくなる。

このように、不要だと思って捨ててしまうのではなく、「自分だけのお気に入り」の価値を新たに作り出すことができるのです。

この取り組みこそがアップサイクルでもあるのではないかなと私は思います。そして、この取り組みを1人でも多くの人に知って欲しいのです。こうやって手をかけるので愛着がわくので大切に使いたくなりますよね。なんでも買えるこの時代ですが 物を大切にする心も一緒に育つだけでなく、なんといっても世の中に1つだけのオリジナル作品ができますね。

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